サウンドシネマVol.3


  第五話「規格外の存在(イグジステンス)」プロローグ
ギリアム「伊豆基地がこの有様とはな」
兵士「ギリアム少佐、こちらです」
ギリアム「ああ。ここを襲ったバルトールは?」
兵士「東京方面へ向かいました。現在、ハガネが追撃中です」
ギリアム「ATXチームは」
兵士「多少の行き違いはありましたが、少佐からのご依頼どおり、ハガネと合流するべく日本地区へ向かっています」
ギリアム「わかった。それで、マウロ・ガット准将は?」
兵士「晴海の会場ではなく、この伊豆基地にいるようです」
ギリアム「では、彼のところへ行くぞ」
兵士「はっ」


ギリアム「この建物は大きな被害を受けていないようだな」
兵士「ええ」
ギリアム「バルトールが意図的に攻撃を避けたとは思えんが」
兵士「少佐、あの部屋です」

ギリアム「……妙だな。警備兵がいないぞ」

ギリアム「…………応答がない……ロックは?」
   電子音
ギリアム「……内側からかけられているな」
兵士「では、解除コードを聞き出します」
ギリアム「いや、それには及ばん」
   ロック解除
ギリアム「中へ入るぞ」
兵士「はっ」


兵士「っ! マウロ准将!」
ギリアム「……一足遅かったか」
兵士「死後、一時間は経っているようです」
ギリアム「死亡したのはバルトールの襲撃前か…………死因は?」
兵士「毒物と思われます……自殺でしょうか?」
ギリアム「それはどうかな? …………今回の件、バックにいるのはイスルギ重工だけではないかもしれん。
  そして、現在活動中のバルトールが我々の眼を欺くための囮だとしたら……」
兵士「ギリアム少佐、どちらへ?」
ギリアム「私はハガネと合流し大連へ向かう」
兵士「大連……では、ウォン重工業の本社へ?」
ギリアム「ああ。新たな手がかりを得るためにな……もっとも…………既に手遅れかも知れんが」



  第六話「たまにはこんな大騒ぎ(セレブレイション)」前編 ラミア合流後
エクセレン「さーて、次は今回の作戦の参謀役兼解説役、ギリアム・イェーガー少佐のご挨拶よーん」
ギリアム「えっ! 私の挨拶!?」
エクセレン「少佐、何か一言お願いします」
ギリアム「うーん……」
   拍手
リュウセイ「よっ! ギリアム少佐! 壁際のいぶし銀!!」
ギリアム「何か一言? うーむ、そうだなぁ……ヒーロー戦記もよろしく! ……って、ははっ、これはまずかったかな?」
歓声「おおー」
シロ「懐かしいネタだにゃ」
クロ「まったくにゃ」



Vol.2へ



戻る

inserted by FC2 system