第五話「規格外の存在(イグジステンス)」プロローグ ギリアム「伊豆基地がこの有様とはな」 兵士「ギリアム少佐、こちらです」 ギリアム「ああ。ここを襲ったバルトールは?」 兵士「東京方面へ向かいました。現在、ハガネが追撃中です」 ギリアム「ATXチームは」 兵士「多少の行き違いはありましたが、少佐からのご依頼どおり、ハガネと合流するべく日本地区へ向かっています」 ギリアム「わかった。それで、マウロ・ガット准将は?」 兵士「晴海の会場ではなく、この伊豆基地にいるようです」 ギリアム「では、彼のところへ行くぞ」 兵士「はっ」 ギリアム「この建物は大きな被害を受けていないようだな」 兵士「ええ」 ギリアム「バルトールが意図的に攻撃を避けたとは思えんが」 兵士「少佐、あの部屋です」 ギリアム「……妙だな。警備兵がいないぞ」 ギリアム「…………応答がない……ロックは?」 電子音 ギリアム「……内側からかけられているな」 兵士「では、解除コードを聞き出します」 ギリアム「いや、それには及ばん」 ロック解除 ギリアム「中へ入るぞ」 兵士「はっ」 兵士「っ! マウロ准将!」 ギリアム「……一足遅かったか」 兵士「死後、一時間は経っているようです」 ギリアム「死亡したのはバルトールの襲撃前か…………死因は?」 兵士「毒物と思われます……自殺でしょうか?」 ギリアム「それはどうかな? …………今回の件、バックにいるのはイスルギ重工だけではないかもしれん。 そして、現在活動中のバルトールが我々の眼を欺くための囮だとしたら……」 兵士「ギリアム少佐、どちらへ?」 ギリアム「私はハガネと合流し大連へ向かう」 兵士「大連……では、ウォン重工業の本社へ?」 ギリアム「ああ。新たな手がかりを得るためにな……もっとも…………既に手遅れかも知れんが」 |
第六話「たまにはこんな大騒ぎ(セレブレイション)」前編 ラミア合流後 エクセレン「さーて、次は今回の作戦の参謀役兼解説役、ギリアム・イェーガー少佐のご挨拶よーん」 ギリアム「えっ! 私の挨拶!?」 エクセレン「少佐、何か一言お願いします」 ギリアム「うーん……」 拍手 リュウセイ「よっ! ギリアム少佐! 壁際のいぶし銀!!」 ギリアム「何か一言? うーむ、そうだなぁ……ヒーロー戦記もよろしく! ……って、ははっ、これはまずかったかな?」 歓声「おおー」 シロ「懐かしいネタだにゃ」 クロ「まったくにゃ」 |