サウンドシネマVol.1


  第一話「試される番人達(ガーディアンズ)」前編 戦闘終了後
ギリアム「それで、彼らはそのまま立ち去ったわけか」
ヴィレッタ「ええ。こちらに何の説明もなくね」
ライ「ギリアム少佐、あの機体に心当たりは?」
ギリアム「ない。おそらく次期主力機トライアルに提出される機体だろうが、こちらには何の情報も来ていない」
ライ「そうですか……」
ギリアム「だが、極秘移送中にも関わらずノイエDC残党の追撃を受けていた点と自爆した点が気になる」
ライ「あの機体の機動性や攻撃力は既存の機体を上回っていました。それも、異常な形で」
ギリアム「新型機に関しては私の方でも調べてみる。何かわかり次第そちらへ連絡を入れる」
ヴィレッタ「了解したわ」
ギリアム「では……またな」


  後編
ギリアム「次期主力機トライアル、提出機データ4機目…………プロテクトがかけられている。
  ならば……解除コード『XN666(トリプルシックス)』
  ウォン重工業、人型機動兵器ゲシュタルト……AMNシステム?
  AMとは……アーマードモジュールのことか。ならば、技術提供元はイスルギ重工……いや、DCかも知れん。
  ……あの男に聞いてみるか…………」



  第二話「捧げられた生贄(サクリファイス)」プロローグ
レーツェル「ウォン重工業のゲシュタルト……」
ギリアム「そう……次期主力機トライアルに提出された機体だ。しかしその詳細は謎に包まれている」
レーツェル「そんなもののエントリーがよく許可されたものだな」
ギリアム「情報規制も異常なまでに厳重だ。故に軍の担当者とメーカーが癒着していると思われる。だがそれよりも問題なのは……」
レーツェル「新興メーカーであるウォン重工業が、何故トライアルに提出できるような機体を開発できたか……だな?」
ギリアム「そのとおり。イスルギ重工からの技術提供があったにせよ……不自然だ」
レーツェル「それでギリアム、私に聞きたいこととは?」
ギリアム「ゲシュタルトに搭載されているというAMNシステム……それに聞き覚えはないか?」
レーツェル「ある。かつてのEOTI機関で開発が進められていた人型機動兵器のネットワークシステムだ」
ギリアム「やはりDC絡みか」
レーツェル「AMNシステムは改良を重ねODEシステムの礎となったが、DCへ移行した後開発が中止されプロジェクトメンバーも解散した」
ギリアム「プロジェクトの責任者は?」
レーツェル「ヴィルヘルム・フォン・ユルゲン博士だ」
ギリアム「今彼はどこに?」
レーツェル「L5戦役以後消息不明となっている」
ギリアム「ODEシステム……ユルゲン博士……詳しく調べる必要があるな」



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