30話「狼達の終焉」


  エンドデモ テスラ・ライヒ研究所 管制室
カイ「……どうだった、結果は?」
ギリアム「ドナ・ギャラガーから聞き出した ツェントル・プロジェクトの本拠地へ 部下を向かわせましたが……」
ギリアム「すでにもぬけの殻だったそうです」
カイ「何……!?」
ギリアム「ただし、施設はその大半が損壊しており…… アクセル・アルマーの話は事実だったと思われます」
カイ「……施設の名前は?」
ギリアム「トーチカ1です」
レフィーナ「えっ……!」
テツヤ「聞き覚えがあるんですか?」
レフィーナ「ええ。以前、私達が交戦した巨大生体兵器…… フラットフィッシュを作り出した施設が、 トーチカ2という名前でした」
ショーン「どうやら、あの宇宙ひらめは ツェントル・プロジェクト絡みの物だったようですな」
カイ「………」
ギリアム「あと、クライウルブズが ツェントル・プロジェクトの下で動いていたのも 確かです。ドナ・ギャラガーもそれを認めました」
ギリアム「彼らはトーチカ1から逃亡した イェッツトを追い……我々が現場に現れる前まで 交戦していたようです」
カイ「そうか……。 あの場に散乱していたゲシュペンストの残骸を見て、 もしやと思ったのだが……当たっていたか」
ラミア「しかし、改型の残骸は発見されませんでした。 アルベロ・エスト少佐とヒューゴ・メディオ准尉は、 生存しているのでは?」
カイ「だといいのだが……」
ショーン「ウェンディゴ、フラットフィッシュ、 そしてイェッツト……。ツェントル・プロジェクトは ただの新型機開発計画ではなさそうですな」
テツヤ「それに、再び現れた妖機人……。 水面下で何か事を進めている者がいるのでしょうか」
レーツェル「……今はその詮索を行う時ではない。 最優先事項は、オペレーション・オーバーゲートだ」
テツヤ「ええ」
ギリアム「統合参謀本部から、正式な認可が下りた。 宇宙軍の艦隊も連動し、絶界宝の結界外で 修羅軍を牽制してくれるそうだ」
レーツェル「……ギリアム、シュトゥットガルドの件もある。 ダガーの準備を急いでくれ」
ギリアム「ああ、わかっている」



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