5話「捧げられた生贄」


  シナリオデモ
レーツェル「ウォン重工業のゲシュタルト……?」
ギリアム「そう…… 次期主力機トライアルに提出される機体だ。 しかし、その詳細は謎に包まれている」
レーツェル「そんな物のエントリーが、 よく許可されたものだな」
ギリアム「情報規制も異常なまでに厳重だ。 故に軍の担当者とメーカーが癒着していると思われる。 だが、それよりも問題なのは……」
レーツェル「人型機動兵器開発の実績を持たぬ ウォン重工業が、何故トライアルに提出できるような 機体を作り得たのか……だな?」
ギリアム「その通り。 イスルギ重工からの技術提供があったにせよ、 不自然だ」
レーツェル「それで、ギリアム…… 私に聞きたいこととは?」
ギリアム「ゲシュタルトに搭載されているという AMNシステム……それに聞き覚えはないか?」
レーツェル「………」
レーツェル「……かつてのEOTI機関で 開発が進められていた、アーマードモジュールの ネットワークシステムだ」
ギリアム「ならば……DC絡みということになるな」
レーツェル「ああ。 AMNシステムは改良を重ね、 『ODEシステム』の礎となったが……」
レーツェル「EOTI機関がDCへ移行した後、 開発が中止され、プロジェクトメンバーも解散した」
ギリアム「プロジェクトの責任者は?」
レーツェル「ヴィルヘルム・V・ユルゲン博士だ」
ギリアム「……今、彼はどこに?」
レーツェル「L5戦役以後、消息不明となっている」
ギリアム「ODEシステム……ユルゲン博士……。 反応が消えたスカルヘッド同様、気になるな」
レーツェル「反応が消えた? どういうことだ?」
ギリアム「イスルギやウォンの説明では、 広範囲ステルスシェードのテストを 行っているからだと言うことらしいが……」
ギリアム「それが事実がどうかは疑わしい」
レーツェル「予防線を張られたか?」
ギリアム「かも知れん。 いずれにせよ、調査すべき対象が増えたようだ」
レーツェル「……その内の一つは減った。 ラウル達のことは、とりあえず心配なかろう」
レーツェル「例え、 彼らが我々に話すことの出来ない事実を 抱えていたとしてもな」
ギリアム(後は……ラウル達次第か)



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