3話「悩める守人」


  シナリオデモ クロガネ 艦長室
ギリアム「……報告は以上だ」
レーツェル「了解した。 こちらでも調査を進めよう」
ギリアム「すまん。 彼らのことは、引き続きそちらに任せる」
レーツェル「ああ」
ギリアム「では、俺は別件調査のために宇宙へ上がる」
レーツェル「……スカルヘッドか」
ギリアム「うむ」
ゼンガー「あれは……本当に存在しているのか?」
ギリアム「ああ。 先の大戦で、インスペクターが プラントとして使用していたらしい」
ギリアム「現在、イスルギとウォンによって 修復が行われているのだが……気になる点があってな」
レーツェル「そうか。 ……例の転移反応については?」
ギリアム「まだ何とも言えん」
ゼンガー「転移反応……?」
ギリアム「……ホワイトスターが転移した前後、 月軌道外宙域で、大規模な転移反応らしきものが 感知された」
ゼンガー「それは本当か?」
ギリアム「俺が直接感知したわけではない。 最近になって、報告書が回ってきた」
ゼンガー「何が転移してきたのだ?」
ギリアム「それはまだわからん。 該当宙域に偵察機を送り込んだが、 今の所は何も見つかっていない」
ゼンガー「………」
ギリアム「インスペクター事件末期には、 他にも怪しげな事象が報告されているが……」
ギリアム「そのほとんどが 誤認やセンサーの誤感知によるものでな。 今回の転移反応もそうかも知れん」
レーツェル「いずれにせよ、 こちらで手伝えることがあったら、連絡してくれ」
ギリアム「了解した。 ……また会おう、レーツェル、ゼンガー」
ゼンガー「相変わらず忙しい男だな」
レーツェル「働いていないと 気が済まない性分なのさ」
ゼンガー「それ故に彼らを我らへ託したか」
レーツェル「希望を述べるなら、 そんな輩は存在しない方がいい」
レーツェル「異なる世界への扉…… それを開くテクノロジーは、 今の地球人類にとって過ぎた物だ」
ゼンガー「だからこそ、 それを利用しようとする者が現れる」
レーツェル「そのための防衛策が、我々だ。 そして、黙認する代わりに 『彼ら』には囮となってもらう」
   警報
ゼンガー「む……! かかったか?」
レーツェル「獲物は小物か、大物か……。 その目的はこの艦か、それとも……」



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