25話「かつて在りしもの」


  Bパート、戦闘中。
カイ「ギリアム、お前はATXチームと共にシャドウミラーを!」
ギリアム「了解。ご武運を」
カイ「必ず戻れ。俺はもう、教導隊のメンバーを失いたくはない」
ギリアム 「…………」
   (飛び去るRV)


   RVのモニターにアラート
ギリアム「いかん、この反応は……!」
   (シャドウミラー、転移出現)
ギリアム「!!」
ヴィンデル「……! 馬鹿な、転移に失敗したのか!?」
レモン「もしや、アインストのせいで……」
ヴィンデル「この辺りの空間が閉じられているとでも言うのか」
  (アクセルと戦闘するキョウスケ、中略)
ギリアム「ヴィンデル・マウザー!!」
   (メガバスターキャノン発射、回避される
ヴィンデル「ここで貴様に出くわすとは、まだ私も運に見放されたわけではないようだ。システムXNに貴様を組み込み作動させれば、確実な次元転移で脱出できる! ……そして!」
  (メガバスターキャノン、破壊)
ギリアム「!!」
ヴィンデル「システムXNと貴様を元にした人造人間を量産すれば、自在に転移を行う最強の部隊が誕生する。その後私は複数の世界の闘争を制御するのだ!」
ギリアム「…………」


   虎龍王がツヴァイザーゲインを撃墜、追うギリアム
クスハ「ギリアム少佐!」
ギリアム「私だけでいい! お前たちはキョウスケたちの援護を!」
ブリット「りょ、了解!」
   (ホワイトスター突入、プラズマカッターを抜き払う)
ギリアム「ヴィンデルッッ!!」
ヴィンデル「ヘリオォォォォス!!」
   (ツヴァイに片手で受け止められるRV)
ギリアム「っ!」
ヴィンデル「ハハハ、捉えたぞ!」
ギリアム「……カイ少佐、ホワイトスター内部にいる味方機は?」
カイ(通信)「お前のタイプRVだけだ」
ギリアム「ならば、急ぎ各機に帰還命令を!」
カイ「ギリアム、お前何を……!?」
   (ギリアムが通信切断、コックピットから飛び出しツヴァイザーゲインの額の十字に身を委ねる)
ヴィンデル「貴様……! 自爆でもするつもりか!?」
ギリアム(声エコー気味)「死ぬつもりは、ない……俺は生きて償いをせねばならんのだ」
ヴィンデル「ならば、貴様は何故次元転移をおこなった……!」
ギリアム「……俺は……元いた世界に帰るつもりだった。かつて俺が助けた……」
   (くまのぬいぐるみのイメージ映像)
ギリアム「……あの少女のいる世界に」
ヴィンデル「少女……? 何のことだ?」
ギリアム「だが、システムXNが今回のような事態を招いた……やはりこれは復元すべきではなかったのだ……」
ヴィンデル「復元だと……?」
ギリアム「システムXNは禁断の機動兵器、XNガイスト……そのコアなのだ」
ヴィンデル「! ヘリオス……貴様はいったい……何者なのだ!」
ギリアム「俺はギリアム・イェーガー……」
  BGM:英雄戦記
ギリアム「過去に犯した罪により、平行世界を彷徨う宿命を背負った男だ」
ヴィンデル「システムが強制的に!? ええい!」
   (コックピットから飛び出し装置の前へ)
ヴィンデル「貴様、次元転移を!」
ギリアム「ああ……ホワイトスターに巣食うアインスト諸共な!」
ヴィンデル「何ぃ!?」
ギリアム「付き合ってもらうぞ、ヴィンデル……因果地平の彼方へ!」
   (壁からアポロンの仮面が飛び出し自動装着)
ヴィンデル「!? ヘーリオォォス! やめろおおぉぉぉっ!!」
ギリアム「転移座標・Z9999、ファイナルコード……『アポロン』!!」
ヴィンデル「ヘーリオォォォォ……!!」
  ホワイトアウト



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