本編Aパート、個室、歩くギリアム ギリアム「何故君たちだけが蚩尤塚でアインストの声を聞いたか……」 (立ち止まる) ギリアム「もしかしたら、過去に彼らと何らかの接触があったのではないかと思い、調べさせてもらった」 キョウスケ「……心当たりはあります。おれとエクセレンの共通点……」 ラミア「墜落事故、でござんすね」 キョウスケ「もしや、向こう側でもあれが……?」 ラミア「ええ。ただしその事故でエクセレン・ブロウニングは死亡……と記録されています」 ブリット「!?」 クスハ「!?」 ラミア「そして、向こう側のキョウスケ・ナンブは瀕死だったにも関わらず、驚異的な回復を遂げました」 キョウスケ「……!」 ラミア「その後彼は専門機関の調査を受けましたが、原因は不明……」 ブリット「ギリアム少佐! 墜落事故とはいったい……?」 (ギリアム、無言でキョウスケに視線を送る。頷くキョウスケ) ギリアム「DC戦争前、士官候補生たちを乗せたシャトルが爆発、炎上した。そして、その生存者はわずか2名……」 クスハ「それが、キョウスケ中尉とエクセレン少尉……」 キョウスケ「ああ」 ギリアム「公式には原因は機体の不備と発表されたが……事実は違う」 キョウスケ「!!」 ギリアム「何かがシャトルに衝突したのだ」 キョウスケ「……」 ギリアム「資料ではエアロゲイターの偵察機だと推測されているが、破片は回収されていない。そして君たちは奇跡的に軽傷で済み、病院に収容された」 キョウスケ「軽傷……!? 自分は確かにそうでしたが、エクセレンは……!」 ギリアム「ああ。そう記録にあるな」 キョウスケ「馬鹿な……あの時あいつは……!」 (回想) キョウスケ「致命傷を負っていたはず……!」 クスハ「えっ!?」 ギリアム「その後、彼女と会ったのは?」 キョウスケ「退院してからでしたが……自分も疑問に思いましたが、本人は医者の腕が良かったせいだと言っていたので……」 ラミア「もしや、向こう側のキョウスケ・ナンブと同じく、エクセ姉様も……」 ギリアム「答えが見えてきたな。シャトルが衝突したのは恐らく……」 (EMERGENCYコール) ギリアム「……!?」 エイタ「総員、第一種戦闘配置! 繰り返す! 総員、第一種戦闘配置!」 |