43話「荒ぶる星神」


  出撃
テツヤ「こ、ここは……! ここはどこだ!?」
エイタ「艦長代理! 艦の真下に地球が見えます!!」
テツヤ「何だと!? 空間座標軸を確認しろ!!」
エイタ「りょ、了解!」
ラーダ「もしかして、私達は 元の世界へ帰って来たの……!?」
ラッセル「で、でも……あんな所から 簡単に戻ってこられるとは……」
ギリアム「……」
エクセレン「キョウスケ、 ひょっとして、これは……」
キョウスケ「ああ、 おれも同じことを考えていた」
エイタ「座標軸の確認、終了しました! 現在位置は地球の衛星軌道付近、 WP5470です!」
テツヤ「で、では、俺達は!?」
エイタ「はい! コルムナとコロニーも確認しました! 本艦は元の世界へ戻ったようです!」
キョウスケ「……だが、 それは俺(原文ママ)達だけではないらしい」
アラド「えっ!?」


???「我の使命は…… 始まりの地の消去……そして、 あらたな宇宙と生命体の創造……」
キョウスケ「お前が それをあくまで守ると言うのなら、 おれ達はおれ達の使命を守るだけだ」
リュウセイ「ああ。 あんな化け物なんぞに 地球を潰されてたまるか……!」
リュウセイ「あの忌々しい星ごと 奴をここで消し去ってやる!!」
マイ「そうだ……私は私自身の手で、 過去の因縁を断つ……!」
???「お前達が…… 今の……始まりの地の守護者と いうことか……」
ブリット「だからこそ、 虎龍王と龍虎王は今の時代に 目覚めたはずだ!」
ブリット「お前達という存在を 食い止めるために!」
クスハ「そして、その想いは 私達も同じなんです!」
ギリアム「俺も…… 再びこの世界に舞い戻ったのは そのためだと信じたい」
ギリアム「まだこの世界で 成すべきことが残されていると 思いたい」
カイ「そうだ、ギリアム。 そして、それはラミア…… お前も同じだ」
ラミア「この世界で成すべきこと……」
イルム「ま、最後にデカいのと戦うのは お約束みたいなもんだしな」
タスク「せっかく元の世界へ 帰って来たのに、ここでご破算ってのも 寝覚めが悪いッスからね」
レオナ「ここまで生き残った私達が 果たさなければならないこと…… それは……」
リオ「アインストから私達の星を 私達自身の手で守る……!」
シャイン「私達は それを成し遂げるために ここへ戻ってきたのですわ!」
カーラ「もう辛い想いをするのは ゴメンだからね……何があっても、 ここは通さないよ!」


  シュテルン・レジセイア撃破
???「……何故…… 完全な……新しい生命に…… なれなかった……」
エクセレン「あなたも…… 選ばれていなかったってことよ」
???「……理解……出来ない……」
エクセレン「……わかったのよ。 あなたは地球を……始まりの地からの ルーツを……」
エクセレン「知恵を得た生命体の 進化を見守ることだけが役割だった」
キョウスケ「そして、お前達を倒すのが おれ達の役目だったんだ」
???「……………」
アルフィミィ「………」
???「何故だ……? 我は……始まりの地を……」
???「様々な……危険な力…… 始まりの地に芽生えた……力…… 次元すらも超越する……」
ギリアム「……」
ラミア「……」
???「もう一つのルーツからの…… 干渉……それによる混沌を…… 正すために……」
???「我らの役目を阻む…… もう一つの……守護者のしもべを…… 抹消するために……」
ブリット「……」
クスハ「……」
???「『門』を開き…… 古の記録に触れる者を 排除するために……」
リュウセイ「……」
ヴィレッタ「……」
???「宇宙の静寂と秩序を…… 守るために……」
???「始まりの地の者から…… 不純物を……取り除き…… 新たな……人間を……」
???「そのために……サンプルを……」
エクセレン「それで、あなた達が 目をつけたのが……私とキョウスケ」
エクセレン「私たちが乗ったシャトルと 衝突したのは……アインストだった」
アルフィミィ「エクセレン…… あなたの肉体は……あの炎の中で ほぼ朽ちておりましたの……」
アルフィミィ「だから、私達の一部を 移植し……ペルゼイン・リヒカイトの中で再生させましたのよ……」
エクセレン「……」
ラミア「それでエクセ姉様は アインストとのつながりが……」
アヤ「キョウスケ中尉や私達以上に 彼らの声を聞いていたのは、 そのせいだったのね……」
マイ「……エクセレン少尉も 私と同じように……」
エクセレン「ま、 私の場合はマイちゃんと違って 色々混じってたみたいだけど」
マイ「……」
エクセレン「でも、私は私よん。 マイちゃんがマイちゃんで あるように、ね」
マイ「うん……」
ギリアム「……では、 ペルゼインの中でエクセレン少尉が 甦った後、創られたのが……」
アルフィミィ「そう……私ですの」
キョウスケ「ならば、 何故エクセレンだけを選んだ?」
キョウスケ「おれも引っ張れば…… こうはならなかったかも知れん」
???「それは……出来ない……。 何故なら……お前は……」
アルフィミィ「キョウスケ…… あなたはあの状況で死んで いなかったから……」
キョウスケ「……!」
リューネ「じゃあ、 シャトルが爆発して、キョウスケは 素で生き残ったってこと!?」
タスク「さ、さすが、 キョウスケ中尉……!」
イルム「……まあ、ビルトラプターが 墜落しても生きてた奴だからな」
アラド「ま、負けたッス。 ハンパじゃねえ悪運の強さだ……」
ライ「……それで、 エクセレン少尉を基に新たな人間を 創り出そうとしたわけか」
???「…………」
カチーナ「その割にゃ、 てめえは人間とは似ても似つかねえ 化け物じゃねえか?」
アイビス「あの子は 私達と同じ姿をしているのに…… どうして……?」
アルフィミィ「私は…… コピーに過ぎませんの…… 空っぽの……」
???「……理解……不可能……」
???「何故……我は……新たな……」
???「新たな……生命を…… 人間を……創れ……なかった……?」
???「理解……不……可能…… 何故……わ……れ……は……」
???「……な……ぜ……?」
  アインスト群消滅
アヤ「!!」
マイ「あのアインストの思念が……!」
リョウト「消えた……」
アイビス「こ、これで…… 終わったの……?」
アルフィミィ「……」
エクセレン「……私だけを さらったのが失敗ね、 アルフィミィちゃん」
アルフィミィ「どういう……ことですの?」
エクセレン「そりゃ、 新しい生命を誕生させる……ってのに、 女の私しか調べないんだもの」
エクセレン「人間なんか 出来るわけじゃないじゃない?」
アルフィミィ「……」
ラーダ「まさか、それって……」
レーツェル「人にとっては まったく当たり前のことが…… アインストには欠けていたのか」
ツグミ「あれだけの力を 持っていた彼らが……そんなことに 気がつかなかったなんて……」
リョウト「彼らも 欠陥品だったと言うことなのか……?」
ギリアム(……それだけとは思えんが)
キョウスケ「遥か太古より…… 地球を監視してきた者達の最期には 相応しくないかも知れないな」
イルム「ま……案外そんなもんさ、 世の中ってのはな」



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