ショッカーを壊滅させたゼウス。
しかしそれに安堵する間もなく、新たな事件が起こる。



  波止場に出る
警官「ああ、ここでしたか!! お願いします!助けてください!」
ギリアム「どうしたんだ? 何かあったのか?」
警官「大変なんです!! バスジャックが幼稚園で、ショッカーの人質を要求して…」
ダン「おいおい、落ち着け。なんだかわからんぞ」
ギリアム「つまり、ショッカーの生き残りが幼稚園のバスをバスジャックして身代金か何かを要求しているわけだな?」
警官「そ、そうです。我々警察だけではショッカーの怪人は手に負えません!! 協力をお願いします!」
ダン「ふーむ、どうする、みんな?」
光太郎「義を見てせざるは勇無きなりってね!! やろうぜ!!」
アムロ「へえ、光太郎さんにしては難しい言い回しを知っていますね」
光太郎「能ある鷹は頭隠して尻隠さず、っていうだろ?」
ダン「…は〜あ、光太郎、それを言うなら能ある鷹は爪を隠す、だぞ」
光太郎「…そうとも言う」
ギリアム「今の我々の任務はショッカーの壊滅だ。行こう!」
アムロ「決まり…ですね。ショッカーの残党は今どこにいますか?」
警官「ヌーベル市内の廃棄されたビルに立てこもっています。 幼稚園の子供達を人質にとっていますので、くれぐれも慎重にお願いします!」



  廃ビル前の警官に話しかける
警官「幼稚園バスをバスジャックしたショッカーの残党は子供たちを人質にしてこの中に立てこもっています。
 何とか無事に人質を助け出さないと踏み込めません」
ギリアム「ヘリで屋上から踏み込めば…」
警官「駄目です。奴ら、ビルの最上階に立てこもっているんですよ。一発で気づかれてしまいます!」



  民家
じいさん「ショショショ、ショッカーの奴らめ! 息子をかどわかしただけでは飽きたらず、
 あまつさえ息子の設計したビルに立てこもりおって!! も、もう許せん!!」
ばあさん「おじいさん! 落ち着いてくださいな。また血圧が上がりますよ。
 あら、いらっしゃい。今立てこんでますけど、何か御用ですか?」
ギリアム「今ショッカーの立てこもっているビルは、あなた方の息子さんが設計されたんですよね?」
ばあさん「ええ、そうです。ショッカーに騙されて…」
ギリアム「息子さんは、あのビルの設計図を残されてませんでしたか?」
ダン「なるほど、さっき光太郎が言ってたことか」
光太郎「? 俺、何か言ってたっけ?」
アムロ「ショッカーとかはアジトには必ず抜け穴を造ってるって話ですよ!
 もし抜け穴があれば、そこから入ればショッカーに気付かれることなく人質を助け出せます」
じいさん「…設計図はなかったが、息子が最後にくれた手紙なら、ほれ、ここにある」
ダン「ちょっと見せてください…一見ただの手紙のようだが…ん?」
  ダンの目が光る
ギリアム「なるほど、透視能力か。どうだ、何か見えたかダン?」
ダン「わかったぞ!! 特殊インクで抜け道のありかが書かれている。…それと…」
アムロ「? それと…?」
ダン「息子さんの…遺言だ…」
じいさん「…やはりな…息子は殺されておったか…読んでくれんかね、息子の遺言を…」
ダン「騙されていたとはいえ、僕は悪事に手を貸してしまいました。
 このビルが完成すれば、この街はショッカーに占領されてしまうでしょう。
 これから仲間といっしょに警察に知らせに行こうと思っています。」
ダン「例え僕たちが失敗しても、この手紙に書いてある抜け道を使えばあのビルに忍び込めるはずです。
  この手紙の仕掛けに気付いてくれることを祈ります」
ダン「父さん、母さん。なんにも親孝行できなくてごめん………………以上です…」
じいさん「そうか…息子はそんなことを…」
ダン「このインクはニコチンが付着することによって文字が浮き出る仕組みになっています。おじいさんは煙草を吸われますか?」
じいさん「…なんとなあ…わしは息子が姿を消してからプッツリとタバコを止めたんじゃ。息子が戻ってくるように願を掛けてな…そうと知っておれば…」
ギリアム「この息子さんの手紙のおかげで、たくさんの子供たちが助かるかもしれないんですよ。息子さんは立派に務めを果たしたんです!」
じいさん「…そうじゃの…そのとおりじゃ…わしらはいい息子を持った…」
ダン「ビルの西にある街燈に抜け穴の仕掛けのスイッチが隠されているらしい。…どうした? 光太郎?」
光太郎「うっ…グスッ、俺、こういう話に弱いんだよ…泣けるなあ…グスッ」


   このあたりで「相談」
ダン「手紙によれば抜け道は廃ビルの西の街灯のスイッチを入れれば出現するらしい」
ギリアム「いかにもありがちな仕掛けだ」



  廃ビル最上階 保母に話しかける
保母「ああ、助けに来てくださったんですね!! ありがとうございます!!」
ギリアム「しっ! 静かに! さあ、あそこの抜け道から子供達を連れて早く逃げるんだ」
保母「はい。みんな、こっちにいらっしゃい」
子供たち「はあい」
保母「ありがとうございました」
  抜け道から保母と子供たちが脱出
ギリアム「さて、後はショッカーの連中の始末をつけるだけだな」

  この間に「相談」
ギリアム「さて、後はショッカーの残党どもを始末するだけだな」

  地獄大使に近寄る
地獄大使「・・・何度でも繰り返す!! いいか、逃走用のヘリと5000000Crを用意しろ!! 早くしないと人質がどうなるか、わかっているな!!」
地獄大使「まったく…せっかく蘇ってみればショッカーは既に壊滅…死神博士も姿をくらましおった…まったく、残されたわしらはどうすりゃいいんじゃ…ぶつぶつ」
地獄大使「なんじゃ!? この忙しいのに…あとにしろ!!」
地獄大使「ええーい!! うるさい! あとにしろというておるに…!?
地獄大使「や!? ややっ!? お、お前達は…一体どこから入ってきた!?」
光太郎「性懲りもなく悪事を重ねてるな、地獄大使!!」
地獄大使「やかましい!! 貴様らに、取り残されたわしらの気持ちがわかってたまるかっ!!」
アムロ「…まあ、確かに仲間から見捨てられたことは同情するけど…身から出たサビだと思う」
ギリアム「まあ、それだけ信頼されてなかったということだな」
地獄大使「ぬうううっ! 黙って効いておれば言いたい放題抜かしおって!! こっちには人質がいるんだぞ!!」
光太郎「残念でした。子供たちならさっき助け出したぜ」
地獄大使「なんだとぉっ!? …うううう…な、ならばこのビルを破壊して、貴様らも道連れだぁっ!!」
光太郎「げっ!? ま、まずい! 言い過ぎたかな?プッツンいっちまったよ…こりゃ早いとこ逃げ出さないと…」
地獄大使「待ていっ!! 逃がさんぞ!! 道連れだというたろうが!!!!」
  ガラガランダと戦闘
地獄大使「む、無念…またもや負けた」
  通路で爆発、通行不可に
ダン「うっ!!しまったっ!!抜け穴をふさがれたぞっ!!」
光太郎「こうなりゃ、階段で降りるしかしょうがないな。急ごうぜ!」



  廃ビル2階
光太郎「やっと2階か・・・」
アムロ「急ぎましょう」
ギリアム「…何か聞こえないか?」
ダン「? 子供の泣き声だ!」
アムロ「まだこのビルに残っている子がいたのか!?」
ギリアム「俺が探してくる! 君たちは外の人たちに避難するよう伝えてくれないか」
ダン「一人で大丈夫なのか?」
ギリアム「俺にはゲシュペンストがある。ビルが崩れたくらいじゃびくともしないさ」
ダン「よし、頼む!」
  ギリアム離脱

  ギリアムに話しかける
ギリアム「ここは俺に任せてくれ。外の方を頼む」



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おまけ……というか結末

  廃ビルから脱出。ビルは崩壊
アムロ「! ギリアムさんは!?」
ダン「大丈夫だと思うが…」
光太郎「やばいな…」
  残骸の中からゲシュペンスト出現
ダン「よかった…無事だったか」
  ゲシュペンストの中から女の子が
「ギリアムのお兄ちゃん…どこ?」
ダン「なんだ、ギリアムはどうしたんだ?」
アムロ「あの子に聞いてみましょう」
アムロ「お嬢ちゃん、このパワードスーツに乗ってたお兄ちゃん、知らないかい?」
「ギリアムのお兄ちゃんでしょ? 知ってるよ。さっきまで一緒にいたもの」
アムロ「で、ギリアムは?」
「えーとね、あたしがね、ヒューイがいないって言ったらね、連れてきてくれるって。それでね、その間ここにいなさいって、あたし、ここにいたの」
アムロ「ヒューイって?」
「ヒューイはヒューイよ。お友達。普段はくまのぬいぐるみなんだけど。でもはぐれちゃって…それでギリアムのお兄ちゃんが探してきてくれるって…」
「あっ!! ヒューイ!!」
  残骸からくまのぬいぐるみを発見
アムロ「…まさか…それじゃ…」
ダン「どうだった、ギリアムは…まさか!?」
光太郎「いや、大丈夫だろう。あいつのことだ、そのうちひょっこり出てくるさ。そうに決まってる」
アムロ「…そうですよね」
「ギリアムのお兄ちゃんは? ヒューイがお礼言いたいって」
アムロ「…ギリアムのお兄ちゃんはね、用事があってちょっといないんだ。僕からお礼は言っておくよ」
「じゃあね、じゃあね、あたしがね、ギリアムのお兄ちゃんのこと大好きだって伝えてね」
アムロ「あ、ああ…」
ダン「…とにかく、本部に一旦帰ろう。捜索はここの警察が続けてくれるはずだ」



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