本編Aパート、ユキコ、ジェニファー、マイのデータ ギリアム「イングラム少佐の端末を調べた時、これらのデータが出てきた」 ラーダ「かつての特脳研……特殊脳医学研究所にいた被験者ですね」 ギリアム「そう。T-LINKシステムの基礎研究に関わっていた」 ラーダ「マイ・コバヤシ……数年前の事故で亡くなった、アヤの妹」 端末を覗き込むギリアムとラーダ ギリアム「その情報は、イングラム少佐の記録と異なっている」 ラーダ「えっ……?」 ギリアム「これによれば、彼女が生まれた年は新西暦159年……アヤ大尉より6歳年上ということになる」 ラーダ「そ、そんな……!」 ギリアム「しかも、彼女は事故で死亡していない」 ラーダ「え……!?」 ギリアム「事故後再度冷凍処理を受け、被検体No.4ジェニファー・フォンダと共に移送、とある」 ラーダ「移送……? では、マイは生きていると?」 ギリアム「この記録を、信じるなら」 ラーダ(……イングラム少佐のデータとアヤの記憶、いったいどちらが真実なの?) ギリアム「いずれにせよ、これらのデータが故意に残されていたというのなら、俺の予測の裏付けとなる」 席を立つギリアム ギリアム「……すまん、ラーダ。彼らに事実を伝えるかどうかは君に任せる……内容や、伝え方についてもな」 ラーダ「はい」 ギリアム「…………イングラムという男、恐らく彼は……」 ラーダ「え……?」 ギリアム「……いや、何でもない」 |